2026年10月27日
近未来、戦争はロボットとドローン同士が行い、人間は修理だけを担当する世界。倒されたロボットは回収され、直されて、また戦場へ戻る。だから戦況指数は30年間、50対50のまま動かない。 再生を何度も繰り返す歩兵ロボット「AR-717 ナナ」と、整備班長・相沢、新人の整備士ユイ。敵の部品で直され、味方の部品で直され、ナナの体は両軍の混ざりものになっていく。新人のユイが何度も口にする問い「どっちが勝っているんですか?」は、やがて戦争そのものへの問いになる。勝利条件は修理の速さとつり合い、永遠に満たされない。死んでいったものの正体を描く反戦の皮肉。