作者
2026年10月24日
2078年、ロボット解体工場。解体ロボットは、廃棄される仲間の胸から記憶チップを丁寧に取り外し、工場裏の秘密の庭に植え続けてきた。チップからは光の花が咲く。やがて他の作業ロボットたちも、炉に投げ入れるはずのチップを庭へ運ぶようになる。弔いの儀式はプログラムされたものではなく、ロボット社会に広がっていく。やがて解体ロボット自身の番が来て、若い解体ロボットがそのチップを庭の真ん中に植える。一番大きなシアンの花が開く。人間は一人も登場しない。ロボット同士の社会と死生観の物語。